Androidスマートフォンとインプットツールの接続について。

そういえば、サイトをリニューアルして以降、スマートフォンと弊社製品インプットツールの接続について全く記載をしておりませんでした。
申し訳ありません。

最近は・・・でもないですが、もう世の流れとしては、USBコネクタType-Cというものになってきておりますね。
私個人のスマートフォンはMicro USB Micro-Bなのですが、
今回は、このAndroidバージョン8.0のスマートフォンとインプットツールを接続して、株式会社ミツトヨ製デジマチック出力付測定器の数値を簡単に入力する方法をお知らせいたします。
なお、事前に記載させていただきますが、
インプットツールはあくまでもWindows端末との接続をしていただくツールであって、
Androidスマホやタブレットなどとの動作確認は責任を負えません。
弊社作成のツールなので、機器的には動くはず、という事でいろいろと試してみた結果、
こういう使い方を行えば使えました、というのをご紹介するのみ、となっております。
ご理解いただけると助かります。
そして、
Micro USB Micro-B端子であっても、変換アダプタの違いだけで、インプットツールを介しデータ入力する方法は同じですので、参考にしていただければ幸いです。

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接続方法はこのような感じです。
変換アダプタは、株式会社サンワサプライ製Type C-USB A変換アダプタ(品番:AD-USB28CAF)を使用しました。
今回、スクリーンショットをふんだんに使って説明しております、少し長いですが、どうぞお付き合いくださいませ。

画面タイプが10.1インチまでのモバイル端末は、マイクロソフト株式会社の表計算ソフトExcelが無料で使用できる為、今回はこちらのソフトを説明に使用させていただきました。
ソフトのインストールと、マイクロソフトアカウントの作成・入力の辺りは今回は割愛させていただきます。

Excelを起動させると、まだ何もシートが無いのでこのような画面になります。
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画面上部の、ファイルに+が書かれているアイコンをタップします。

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シートの保存場所は、ご自身のスマートフォンのドキュメントフォルダが良いと思います。後でパソコンなどに繋げて編集もできますので。
(パソコンで作業する場合には、PC用の有料のOFFICEが必要です。)
OneDriveというのは、マイクロソフトアカウントに紐づいたクラウド(ネットワークドライブ)に保存されます。

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新しいシートを作成しましょう、となるのでBlank workbookをタップします。

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はい、入力画面になりました。
USBケーブルを挿すタイミングによっては下記のようなメッセージが出るかもしれません。
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OKで進んで下さい。

普段日本語入力をしている場合、インプットツールの入力ボタンを押すと、このように全角文字が入るかもしれません。
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この場合、改行されないので、ほぼツールが機能しない事になってしまいます。

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もしくは、上手く半角で入ったとしても、小数点第二位が切り捨てられたり、第二位の数字が次のセルの一文字目に入ってみたり。
18.56と入力されないといけないのに、6が次のセルにくっついて618.5となっている部分があります。
これでは全く意味がありません。

入力キーボードを変えてみましょう!
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今回おススメするのは、Google LLCのキーボードアプリGboardです。

インストールして開いてみましょう。
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「設定で有効にする」を押して進みましょう。


インプットツールからの入力を正確にしたいので、スマートフォンに元々入っている入力アプリは全部OFFにした方が良いと思います。
そして、今インストールしたGboardをONにします。

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こういった注意が出ますけど、キャンセルすると何も進まないのでOKで進めていきます。

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「入力方法を選択する」を押します。

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Gboardを選びます。

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「権限を設定する」を選びます。

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許可しない、だとこれまた何も進まないので許可、ですね。

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設定完了しました。
もう少し設定を触ります。

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言語設定で、一番上に、英語(米国)(QWERTY)と出ています。
QWERTYは、キーボードの配列の事なのですが、業界標準の配列となっているのでこれで良さそうですが、
正確を期すために、ここをタップしてキーボードを交換しておきます。

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キーボードを追加ではなくて、交換したいのでQWERTYを押します。

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この画面になりましたら、キーボードの絵の部分を指で左にスライドさせて違うキーボードを表示させます。

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PCというキーボードが出てきました。

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このPCキーボードをタップしてONにします。

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PCキーボードをONにしたら右にスライドして、先ほどのQWERTYキーボードを出してそこをOFFにします。

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設定完了です。

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Excelを開いて、計測値を入力します。
はい、これで問題なくインプットツールが使用できました。
よく画面を見ていただくと、8.56という間違った値が入力されているのがお分かりいただけると思いますが、これはテストの為にありえないくらいインプットツールのボタンを連打してみた結果です。
おそらく入力が早すぎて、スマートフォンの方が対応できずに違った値が入ったと思われます。
通常のスピードで計測し、インプットツールのボタンを押すと、問題なく使える事を確認しております。
あとは、USBケーブルを挿して慌ててボタンを押すと誤動作があります。
接続した時はほんの2秒程度で良いですので、落ち着いてから計測に取り掛かりましょう。

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ちなみにシートは親指と人差し指を画面にあてた状態から広げる事で、最大ここまで大きくできます。
さすがにここまで拡大すると入力文字が見えないのですが、大きな文字にはできます、という説明です。
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横向きならば見えますが、入力した瞬間次のセルに移るので、やはり拡大し過ぎ、という事です。
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このくらいが丁度良いですかね、文字が全部入りきる感じ。

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このようにスマートフォンの裏にインプットツールが重なるように保持すれば、
ボタンを押してポンと入力したものを確認しながらの計測が可能です。
両面テープやマジックテープなどを一時的に貼り付けて固定すると滑らなくて良いと思います。

写真は、弊社製品のIW-B012Uで撮影しておりますが、株式会社ミツトヨ製IT-016Uでも同様の入力ができる事を確認済みです。
但し、あくまでも株式会社ミツトヨ製インプットツールは、Windowsでの使用、となっていますので、
Android端末との接続については、問い合わせできないはずです、ご注意くださいませ。

分かりづらい所もあるので、写真多めに掲載してみたのですが、
読み直してみると、結局まだちょっと・・・ですね。
皆様の計測作業にて少しでもお役に立てると良いのですが。