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西長寺と日見の海岸。

正直、写真撮りには行きましたが、記事にはするつもりはなかったのです。
ただ、思い直したのは、撮った物を加工してみたらナカナカの物が仕上がったので、あぁ、これならブログにしてみようかな、と。
屋代島に会社があるので、周防大島の観光スポットを紹介して活性化を目指すのは別に構わないかなぁ、と・・・
今回実は、教えてもらって初めて通った志佐トンネル。

途中、竹の花らしきを見つけたので急遽停まって撮影。
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120年に一度しか咲かないらしいので撮りたかったのですが、これはもう既に残骸というか花の後のような。残念!

少し走ると看板が見えて来ました。大佛が正しいのでしょうか、大仏でしょうか?
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これを山側に曲がるのです。

今回訪れた西長寺、
山門のすぐ手前に駐車場があります。
駐車場を降りて向かうと、目の前に現れ目を引くのはこの赤い橋。
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この目印の左手に山門があります。
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後で知ったのですが、この門の屋根瓦には逆立ちした狛犬が居る事が判明。
拡大してみました。
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可愛らしい。
もう一体は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

階段を登ると御本堂。
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手前に見慣れない物がありましたので撮影。
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クルクル回しながら読むのでしょうか?
ちなみに、この時は左手側で増築?工事をされておられました。

先程の赤い橋ですね。
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「志ようゝんばし」と書かれているのだと思います。
その更に奥に、国の重要文化財の仏像が御座せられます。
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大仏堂は土・日・祝日に御開帳と書かれていました。

その奥には・・・仏遊庭と言うらしいのですが・・・
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情報量が多過ぎて、ハッキリ言って取り乱している。
とりあえず気持ちを落ち着けて一段登ってみました。
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うん、
やっぱり、いろいろ整理できないでいる自分が居る。
例えばこれ。
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アロハ七福神って書いてありますよね。
「何だコレは!」「何なんだコレは!」ってブツブツ言いながら周りました。笑
楽しい発見が多いので、ぜひ時間かけて見て回ってくださいませ。

はい、そして、今回ブログにしようと思った最大のポイント、この海ね、
凄い。
絶対パノラマにしますよね!日見の海岸です。
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何だか、子供の頃を想い出しちゃった。
大島大橋を渡ると、何気なく最近は左に曲がっちゃって、思い返すとこっち方面に来たのは15年ぶりくらいなんです。
そんなのが理由でもあるのかな、懐かしい感じが漂ってきて。
満潮ならば、もっと良い写真になっただろうな。
あと、天気も。

最後に、結構無理して撮影した、この角度の大橋は珍しいと思います。
遠くに車停めて、走って行ってきました。
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頑張ったのに、撮影したものは真っ白!
驚きの白さでした。
ちょちょちょい、とゲージを触って、これならばまぁまぁ見れるかな。
でも、リベンジしたいなぁ、晴れた日にやっぱり。

日見の海岸の写真、縮小しているのですけど本物は18776ピクセル×3492ピクセルあるのです。
画像サイズにして28MB。
もしもこれを24インチのロール紙に、いっぱいいっぱいに印刷したら?と計算すると・・・
24インチロールの一辺は610mmなので・・・え?!3.27m?
長い!

六月(2019)のトップページ画像を描きました。

もうすぐ梅雨ですね。
鬱陶しいですし、私も梅雨は苦手ですが、雨が降らなければ降らないでこの先困る日がやって来ます。
人間とは贅沢なもので、暑いからずっと曇りならいいだ、時には雪が降って欲しいだ、出かける日だけは風がなければいい、
本当に自分勝手な事を考えます。
みんながみんな自分が思うようになればそれも良いのですが、天候はそんなに良い人ではありません、
ゲリラ豪雨などという言葉もありますし、最近のお天気さんは気まぐれですね、でも、私はそれで良いと思っています。
梅雨は雨、しとしととしっかり降っておくれ、豪雨はやめてね。やっぱりしっかりわがままです。

3月に載せました壁紙ですが、皆様、どうでしょうか、使ってくださってますでしょうか?
まぁ、正直需要が分かりませんが、そろそろ飽きた頃だろうと思いまして。

5月のトップページ画像は、3月に引き続き日本の文様を使いましたので、そのタイミングでリリースできると良かったのですが、他の事をやっており手が付けられませんでした。
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はい、篭ってコツコツ何とか完成させました、新しい壁紙、
5、6、7月用です。
この妙な区切り具合が、個性的で良いかなぁ、と思って。

こう書くと、また9月には新しいのが来るな、と想像できますが、さて、それはどうかな?と。
その時の忙しさ具合にもよりますし、お約束はできませんが、一応作る予定はあります。

子供向けテレビ番組で、筆とコンパスだけ使って日本の文様を描く番組があるのですが、
それはそれは見事な出来栄えで。きっちり正確な紋は美しいですよね。
あのような筆とコンパスだけでは到底描けませんが、こっちにはデジタル機器と優秀なソフトウェアがあります、対抗してみました。
今回は、サツキ、アヤメ、紫陽花、クローバー、朝顔、雫、骨、バリ3アンテナと電池残量計、矢印、蛇の目傘、鉄アレイ、これを混ぜ込む予定で一から練りました。
3月に作った時は、「角繋ぎ」という紋を基準にして、重なり合いの部分でエッシャーのだまし絵的な手法「ん?こっちはこういう順番で重なってるのに、こっちはこっちの方が上なのか。」みたいな辺りトリッキーを目指して複雑な物を構築したのですが、
今回は暑くなる時期でもあるし、割とシンプルさを目指して形成しました。
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「毘沙門亀甲」という紋、これは作り方によって様々な印象を与えますのでお気に入りなのです。
今回は「鱗」という紋に絡めて、三角形の組み合わせにしました。「鱗」は鯉のぼりをイメージしてのものです。
あとは、「子持吉原」という模様が良いアクセントになっていると思います。この辺も作り方が載っていないので、自分で考えました。
サツキ、アヤメ、紫陽花、クローバー、朝顔の紋は、探してみたのですが無いみたいなので、これも勝手に作りました。
イチハツ、アヤメ、カキツバタ、シャガ、ハナショウブ、みんな似通っているのですが、アヤメは綾目から来ているとも言われ、花の中央付近に虎の模様のような黄色と紫の縞々があります。

書いておかないと、ざわざわなると思いますので。
世界的に有名なアレが見えると思うのですが、あえて狙って配置しています。隠れナントカ・・・
ですけども、錯覚です、気のせいです気のせい。笑

おっと、
先に壁紙の事を書いてしまい忘れるところでしたが、6月のトップページ画像、
当初、てるてる坊主にしようと思い立ちまして、web検索して見つけた画像、これいいな、と思ってテストで描いてみたところ・・・
恐ろしくダークなイメージになり、急遽今回の物を。
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お見せしない方が良いような出来ですが、まぁ、試作です試作、せっかく読んでいただいているのでこういうボツ的な物も興味深いかと・・・
普通にてるてる坊主描いてもダメだなぁ、と思っていたところ舞い降りました。
以前からアレンジに使っている柳井金魚ちょうちん、今回もこれを拝借して新たなキャラを。
この柳井金魚ちょうちんと周防大島は、密接な関係があるようなのですが、まぁ、その辺は詳しく調べていないので興味がおありでしたら検索くださいませ。
軒先だと危険な想像しか膨らまないので、窓ガラス越しに向こうの風景が透けて見えると良いな、と描き進めていきました。
えぇえぇ、写真使ったら安易で面白くないので、雫も全部手描きしましたよ。
紫陽花に何となく見えるようにぼかしているのですが、伝わりますでしょうか?

五月(2019)のトップページ画像を描きました。

5月も、もう既に8日ですよ、はや・・・おっと、毎月同じ流れですね。笑
はい、こんにちは、
5月のトップページの話をしたいと思います。

書きませんでしたが、実は4月のトップページ、物凄く手が込んでいるのです。
オレンジハウス公園に鎮座しているオブジェクト「Orange House」の文字ですが、
あれはいつものIllustratorというソフトで描いています。手描きなのです。
ちゃんと「g」の文字は、地面に埋まっているでしょ。
アイデアはあるけど、どのように描こうかな、と思って悩んで、もう悩むのかれこれ一年くらいになります。
ある日ひらめきます、あ、3D-CADソフトを使って文字に厚みを持たせ、それをトレースすればいいんだ、って。
こう浮かんでからは早かったですが、
早いって言ってもそんな簡単な物ではなかったですが、トレースする技術があれば簡単にできますよね、
一文字づつトレースして完成させました。練習あるのみです。

「ウォーリーを探せ」っていう絵本がありますよね、あれ私は大好きで、この描いたオブジェクトの周囲に、ゴチャゴチャゴチャって小さい人間を配置したいなぁ、という案。
でも、やってみると大変なんですよね。キャラが描けない。
ウォーリーというキャラあってのウォーリーを探せでしょ、私にはそんな打って付けのキャラクターなんて居ませんもの。
だったら、いつものオレン爺さんとそのファミリーになる訳です。
ただ、配置した文字との角度を取らないと、上手い具合の絵になりません。
直線をいっぱい引いて、文字との調整をしながら修正を重ねたものがあの4月の画像なのです。
案的には、四季を織り込みながら、5月、6月と、一年間継続したいなぁ、と思っていたのですが、もう十分だわ、そんな気分でして。
得意ではないのですよね、正確な絵。

そのような理由も加味していただきながら、手抜きと言ったら不都合があるのですが、
今月5月はこういうトップ画像になりましたよ、と。

3月に使った日本の文様、それを作る段階でできた「花青海波」(はなせいがいは、と読みます。)を横に寝かせてみたらあら不思議、こいのぼりじゃないですか。
これは良い、ただしバックのカラーは何にしようか、と少し考えて。とりあえず塗ってみようとやっていたら「吹き流し」のようになりました。
あ、これは面白い、これだこれ、これにしよう、と。

人それぞれ、見た時の印象というのは違うと思います。
手抜きに見えれば、これは好きだとか嫌いだとか、失敗作だとか駄作だとかもう見たくもないとか。
そういうのがあって良いと思っています。
一応、個人的には・・・アーティストじゃないからこればっかりに手を掛けておれないですし、会社のホームページなので、これはダメとかこれはOKとかの線引きはしっかりしておかないと、と思っており、
そこをクリアできていれば、月ごとの落差はあった方が面白い気がして。
一人の人物が担当しているとは思えない、そう感じていただけると幸いというか、そういうのが理想かなぁ、と。
波があって、あ、今月はいいの描けてるじゃん、今月の、これはダメだわ、とか。
そんな波も考慮して、こう、ね、背景のカラーがうねっています。
何となく、風にあおられ泳いでいる、そんなこいのぼりの様子を、たった一つのこの文様で感じれると奥が深いですよね。

RAWデータ保存のススメ。

はい、
我が社の記録用のカメラは、CanonのEOS 5D Mark IIなのですが、2008年発売のカメラなのですね、
もう10年以上前のカメラです。
このところ桜の撮影に何度か行きましたが、カメラには必ずRAWデータという情報量の多いデータを一緒に保存しています。
カメラ自体が計算して保存する画像ファイルが5メガバイトなのに対し、RAWデータは23メガバイトもあります。
なので、RAWデータを保存できるカメラをお持ちであっても、この生データは保存しておられない場合が多いかと思いますが、
少し前にもこのブログで書きました、
大容量のハードディスクが昔に比べるとお求めやすくなっているので、絶対に生データ保存した方が良いと思います、
というブログを今回書いてみます。

ゴールデンウィーク前に書くつもりだったのですが、
最近こういった記事をよく目にしますので、やはり桜の時期に合わせているのだと考え、前倒ししました。
少し長くなりますが、お付き合いください。
ツイッターの方では時々この比較をしているのですが、今回は「幻想的な写真を創る」という題でやってみます。
この記事のトップに表示されている画像、これが今回の対象写真で、カメラが独自に保存する画像、
RAWデータを保存しない人はこの画像しか後々見る事はできません、という画像です。
高価なカメラなので、まぁ、普通のデジカメで撮ったのとは違いますよね、そこそこ綺麗です。

では、RAWデータで開いてみましょう。
画像の調整には我が社ではPhotoshopを使用しているので、このソフトウェアで開くと、いろいろな項目が変更できます。
情報量が多いデータなので、本当に事細かく変更できるんですよ。
まず、白トビと黒潰れが起きないように調整してみます。
こんな感じです。
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カメラ自体が考えて保存した画像とほぼ同じ感じですね。
レンズ補正をかけているので、歪みが修正されているという違いがあるのですが、ここではその差は感じないですね。
レンズ補正は、アプリケーションが生データに保存されているレンズの種類を読み取り、自動でやってくれます。
あ、そのボタンは押さないとダメですよ、でも押せば自動です。
ちなみに、拡大して比較してみました。
向かって左がRAWデータ、右がJPGデータ。6倍に拡大して切り取りました。
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圧縮されていないので、細部がくっきり読み取れています。まだ拡大しないと分からないレベルですね。

次に、ソフトの機能でカラーの「自動補正」というボタンを押してみます。
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黒潰れ白トビも無く上手く計算して自動修正してくれています。バックの茂みがどんな雰囲気なのかよく見えるようになりました。
突然画像がグレードアップした感じ、お分かりいただけると思います。

ここまでがPhotoshopのカメラRAWという機能のお仕事でした。
ここからPhotoshopで調整していきます。
まず私は自動補正してくれた物をさらにカラー、コントラスト、トーンと自動補正してもらいます。
そうするとこうなります。
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色味が変わりましたね。午後に撮影した写真なのですが、午前中の光の感じになりました。
数年間、いろいろな補正をかけてみましたが、ソフトで自動でやってもらう方が良い事に気付き、以後はずっとこれです。笑

私はここからシャドウハイライトという機能を使って暗がりをさらによく見えるように変えます。
そして、誰もがあまり触りたくないトーンカーブを少し触ってメリハリを付けます。
ここまでがいつもの私のプリセットの作業です。
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はい、今回は「幻想的な」というお題にしたので、電線が見えていますね、これを消していきましょう。
ソフトのツールで「スポット補修ブラシ」というのがあるので、それを使うと簡単で綺麗に消してくれるのは知っていますが、仕上がりをもう少しこだわりたいので、
範囲選択して塗りつぶし→コンテンツに従う、で少しづつ様子を見ながら進めます。
色の差ができてしまったら、拡大して指先ツールでぐじゃぐじゃってやって誤魔化します。
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はい、綺麗サッパリ、電線が消えました。

もう少しこだわる写真ならば、筆で周囲のカラーと差がなくなるように塗っていくのですが、今回はそこまではしません。
うーん・・・何かもう少し全体的に雰囲気を変えたいなぁ・・・何か無いかしら?
カラーの適用という機能がありますね、ちょっとやってみましょう。
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この機能、初めて触るのでよく分かりませんが、ゲージを触ると一瞬でここまで一気に色が変わりました。うん、良い感じ。

で、最近の記事でよく見るのが空の色を水色にすると桜との相性が良いという内容、
よし、色相・彩度の機能で、ブルーとグリーンの色調整。
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春っぽくなりました。

ここで、電線塗りつぶした際に気づかなかった電線を新たに発見したので、そこも修正。よし!
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横幅700ピクセルなので、まったく分からないかと思いますが、一応完璧に電線を消しました。完成です。

どう変わったか知りたいですよね?
はい、こうです。
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劇的な変化!

こういったブログを読まないと知らない世界ですよね。
何となく面白くないですか?その辺が少しでも伝われば。
絶対にRAWデータは保存しておいた方がいいんです。加工するソフトがあるとかないとかあると思いますけど、
とりあえずデータさえ持っておけば、後から補正が必要だと思ったらソフトウェアを購入すれば良いのですから。
うちのカメラは10年以上前のカメラですから、最近のカメラはもっと良くなってるとは思います、
が、
撮る際に一緒に保存していないと、後から後悔しますよー!シマッタ!と思った瞬間もう遅い。

個人個人で好みもあります、
幻想的な写真かどうか、この辺が微妙になった今回のブログですが、データさえあればこんな加工が可能です、というのがお分かりいただけると今後の楽しみが増えるかなぁ?なんて。
写真も突き詰めると楽しいですし、加工もそれを上回るくらい楽しいですよ。
ぜひ皆様も。

平成から令和へ。

今年は退位の日、即位の日があり、それに挟まれた平日も祝日へ、10連休となった人も多かったのではないでしょうか。
朝の番組を見ると、
有休を重ねて半月休みにして海外へ、なんて羨ましい話も聞きましたが、個人的な意見ではちょっと長過ぎた感じがあります。
皆様は、どのようにお感じになられ、どのようにお過ごしになられたでしょうか?
寝正月ならぬ寝GWを過ごしまして、ネタに乏しく・・・ブログ記載の為に、スタッフから写真をひねり出してもらいましたらコレが。
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うお!
とんでもなく癒しの一枚でした。笑
徳山動物園のレッサーパンダだそうです。カワイイので、ぜひ見に行ってあげてください。

少し花でも撮影しようと走って来ましたが、時期的なものでしょうか、全然花を見つけられず。
瀬戸内のハワイと言われるだけあって、至る所に椰子の木は生えているのですけどね。
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引き返そうとした時立ち寄ったところで、偶然にも海に立つ赤鳥居を発見しました。
厳島神社の鳥居と比較したら規模が違いますけど、これはこれで凄いなぁと感動。
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あまりにも海が綺麗だったので一枚挙げておきます。
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カメラとPhotoshopの影響で、たぶん見た目の10倍くらいハワイになっていますけど、地元で見慣れているとしても今日の海はとても綺麗でした。
飛瀬島と言う島のようです。

掛け軸を知っていますか。

さて、では少し、掛け軸の話をしましょうか。

前回、掛け軸の話を書いてから既に1年を経過しております・・・
そんな前だっけ、と。

まぁ、毎月早いとか速いとか書いており、くどいのでその件は今回は触れずにおきますが、書きたいなぁと思っていても中々腰が重く。
日本画の画材についてのブログも書きましたので、日本画も久しぶりに制作過程を写真撮りつつ描きたいなぁと思いつつ、一歩も踏み出せていないですね。
今年度こそは、絵をほんの少しでもまた復活したいです。
「10年後に無くなる職業」なんてのを時々テレビでやっていますが、残るのは絵だとか音楽だとか、伝統文化、芸術の部分のみと言われています。
寂しい話ですが、それが現実なのでしょう全部機械に取って代わられる・・・と言いつつも、仕事で絵を確立するのはとても難しい事は学びました。
ですが、せっかくこういう芸術にも身を置いた経験がありますので、ごく僅かでも火だけは消さないようにしたい、美術的思考を忘れたくない、そんな想いです。

いつものように道を反れましたが、掛け軸の話に戻しましょう。
掛け軸を独学で研究し始めたのが2010年の9月でした。当時、インターネットで手に入る情報などほんのちょっとでした。
軸装しますよ、というショップは検索かかるけれど、製作方法について明かしている人は殆どいらっしゃらなかった。
調べる為、手に入りそうな本は全部買いましたし、東京にも表装を習いに行きました。
掛け軸の事を書くにあたって、まずは日本画の裏に和紙を貼って丈夫にする、という事から順を追って書き始めるのが常套なのですが、それじゃ面白くないので、誰もが興味があるだろう「風帯」、予告通りコレから始めてみます。

風帯は「ふうたい」と読み、このブログの一番上の写真、掛け軸から垂れ下がるプラプラした物体の事を呼びます。
掛け軸を勉強する前、頭の中で掛け軸を空想した物には、こんなプラプラは付いていませんでした。
なので、見た時ビックリしました。何・・・コレ?

答えを書きますと、
掛け軸の文化が始まったのはお隣の中国ですね、当時、掛け軸は外で見て楽しむ物だったそうです。
外に掛けておくと、鳥がやって来ては大事な軸を汚してしまう、だから鳥除けの道具が必要→掛け軸に風が当たると揺れる鳥除けを付けちゃえば、いちいち棒で追い払わないで済むんじゃないの、って事で生まれたのが風帯。
え?
そんな物??
揺れないよね。多分アレを揺らすには、相当な強風が必要です。外では見ていられないくらいの風でしょう。
それもそのはず、
今現在日本で主流になっている機械表装は、この風帯をボンドで接着しているものが殆どでしょう。
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これは外注して作ってもらった掛け軸なのですが、このように、二枚の紙を表裏に重ね、袋状に完璧に貼り合わせています。
カッチカチですね。
ちなみに、仕舞う時はこうやって折り曲げて丸めます。
伸ばしたままクルクル巻くと巻きグセが付いてしまって、箱から久しぶりに出した時に風帯がクルンって反ってしまうからです。

あまり良い写真ではなかったので、私が作った物で急遽比較してみました。
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同じ指で支えているのですが、
上のピンとなっているのがボンド貼り付けで、ダラーンとなっているのが「くけ縫い」という手法で手縫いした風帯です。
ぐったりしている方なら揺れそうかなぁ、と思いますが、今やボンド貼りが主流な為、
職人さんがこういうくけ縫いをした風帯を作ると
「オタクでこしたえてもらった掛け軸の、二本ぶら下がっているネクタイのようなものの横がほころびている、これじゃ困るので直してくれ」というクレームが入ったりするそうです。
(「誰でもできる裏打・掛軸教室」小池丑蔵著より)

このくけ縫い、をする前は、ボンドをちょんちょんと等間隔で付けていく止め方もあるみたいで、しばらくそれでやっていたのですが、
調べていく過程で「くけ縫い」というのが本来の方法と知り、どうせ「ほころび」と言われてしまうのなら縫おう、と練習しました。
その「くけ縫い」っていうのが10年前では検索できずに困った過去の話なのです。
今は、くけ縫いで簡単に検索できますね。
とは言っても、どのように風帯を縫うのか、非常に気になりますよね?
あ、ならないですか。笑
まぁ、いいです、とりあえず、今回はここまで。

次回、一年後かもしれませんが、続きをお楽しみにお待ち下さい。

気に入った桜が撮れました。

やっぱりどうしても納得いかなくて。

昨日、強い雨降って、さすがに桜終わりだろうなと思ってたら、通勤の際に見る美しい桜がまだ落ちていませんでした。
急遽、撮影。
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下から見上げた桜なので、やっぱり陰の部分がどうしても多いのですが、構図的にも久しぶりに描きたくなる写真が取れました。
あまりにも出来が良いので、壁紙サイズにしております。
やっと、という感じですかね。

今回もPhotoshopに相当助けられました。
屋代島(周防大島)と言えば飯の山、その飯の山が桜で染まった写真も我が社のトップ画像候補ではあったのですが、ずっと良い写真が取れなくて・・・
この前の「幻想的な一枚を創る」っていうブログでやってみた「カラーの適用」
これが思いの外使える機能である事に気付き、今回からこの操作もプリセット操作に加わる事となりました。
だって、ほら、このカメラが保存した画像がこれ。
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うん、何にも面白くないですね。
暗いしゴチャって潰れているし。
この生データをPhotoshopに入れてチョイチョイってやるとこうです↓。
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幾分やり過ぎな感も否めないですが、これならばトップ画像でも映えますよね。
立体感や奥行き感が際立っているので、素敵な一枚になるなぁ、と。

雨が降ったからなのか、昨日までの春霞が嘘のように消えており、あまりにクリアな視界なので大島大橋も撮影。
撮影に行くも天気が悪く、暗い写真になってしまったので、こちらもPhotoshopで加工。
珍しく船が一艘も見当たらないので、壁紙サイズにしております。桜の木が何本か写っており春っぽい感じですね。
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長い間ダラんと垂れ下がっていた、切断された水道管やネットのケーブル類は今はもう撤去されています。
大島大橋の補修作業は、今月末で終わる予定が、特殊なボルトを使っているらしく部品が手に入らず、6月末まで延長になったと昨日のニュースで放送しておりました。
歩道に大きな水道管が置かれている関係で、通常ならば自転車の通行が認められている橋なのですが、
現在は押して歩く事が義務付けられており、しかも時間を区切っての片側交互通行を続けていて、学生さんなどは不便な状態が続いています。早く改善される事を望みます。

桜を求めて。

先ほど、今年最後の桜を撮影にと、
近所を散策していると、着物をお召しになった女性が制服姿の男の子と手を繋いでいました。
あ、なるほど、
今日は入学式なのですね、こう考えるとこの最近では4月8日に桜が咲いているのは珍しいかも、と思いました。
まばらに咲いて、長く楽しめたかもしれませんね。

防府市に行った社員が写真を撮って来てくれました。
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瓦屋根と桜は相性が良いですね。
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満開で奇麗だったそうです。
黄砂で空は霞んでいましたが、土日は桜を求めて、皆さんもお出かけをされたのではないでしょうか。

そんな私もいい写真を撮りたいなぁと彷徨いましたが、結局今年はコレダという一枚はありませんでした。
ありませんでしたが、
この時期にまだ桃が咲いていましたのでこちらに上げておきます。
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これです、これが桃の花です。
物凄い威力です。
桃は、その色もさることながら、枝に花がもぶり付く・・・もぶり付くは山口県の方言ですね・・・
えーと、何と表現すれば良いやら・・・角砂糖に蟻が群がるが如く・・・
ダメですね、うーん・・・とにかく、もぶり付くのが人々を圧倒します。よし、押し通した。笑
見たら一瞬で分かるはずですが、あまり見かけないのですよね。

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最後にこれぞ周防大島という一枚を。
椰子の木と桜です。
陰になっていて良い一枚ではないですが、珍しい写真じゃないかなぁ、と思います。

新元号の発表後に桜。

昨日の事を書きます。

とても寒い日で、天候がコロコロコロコロ変わる妙な日でしたが、桜の満開の時期はとても短いので、頑張って撮影に行って参りました。
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周防大島町のホームページに、ありがたい事に桜の開花の様子を日々アップロードしてくださっているので、それを見て
綺麗に咲いていそうな八田山公園というところに向かいました。
後で知ったのですが、この鳥居、宮島の石鳥居を作った人と同じ人物が作成されたそうです。
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今回は写真多めにいきます。
参道を小川が遮っており、そこに綺麗な橋が架かっているのですが、小川に迫り出し水面に接する直前まで枝を伸ばし咲いている桜も見事でした。
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お社までの道の雰囲気はこんな感じです。
写真ではかなり明るくなっていますが、重みのある厳かな空気感でした。
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かなり階段長かった・・・
上がると護国神社があります。この一帯に桜が沢山植わっています。写真では伝わらないかなぁ。
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更に奥に進み石段を登っていくと八田八幡宮が見えてきます。
おぉ!
狛犬さんに威嚇されています。
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桜の枝におみくじが結ばれておりました。何となく良い雰囲気だったので写真に。
風が強く枝がブレています。
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この日の一番の桜はこの写真かなぁ、と思いますが・・・
お日様が照ったり急に雨が降り出したりの荒天の中、そしてこれは山の日陰にあたるところなので暗いのですが、球状の桜が枝にいくつも見え素晴らしい枝でした。
何となく写真の色味が急に変わるので、天気の変化も感じていただけるかと思います。
はい、とにかく寒かったですし、現地に行く途中、道に迷って周辺をウロウロウロウロしたのは内緒にしたい。笑

桜リトライ。

石垣の上から垂れ下がる見事な桜が咲いているお寺がある、という事だったので撮影して来てもらいました。
圓明寺というお寺、昔はもっと枝が凄かったそうです。
車の通行を妨げる程成長してしまったようで、少し整理されたそうな。

会社への帰りに、道路沿いに桜が満開になっていたと聞いたので、大慌てで撮影に行きました。
昨日、あまり良い写真が撮れなかったもので。
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うーん・・・もう満開は過ぎた感じがあります。
少し歩いて大橋を撮りました。
↓パソコンの壁紙用のサイズで作成してみました。
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残念ながら、薄っすら電線が見えています。スポット補修ブラシを使えば、簡単に消せるのですが、まぁ、これはこれで置いておきます。
合成写真ではない所が魅力です。

車を移動させ、二年前にブログに書いた瀬戸公園へ。
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あ”ぁ”あ”!電線!!笑
昨年の外国貨物船衝突の事故で、橋が補修されているのが見て取れます。
青色に見えている所は、作業員さんの足場をネットで囲っているみたいです。まだ点検や作業があるのでしょう。

もう少し公園を上がってみます。
やっぱり電線が見えますが、これならあまり気にならない程度かなぁ。
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