月別アーカイブ: 2019年9月

こちらビー玉海岸より。

以前のブログで紹介する旨を書いておきながら、ずっと書けていなかったビー玉海岸を満を持してご紹介いたします。

周防大島は、「瀬戸内のハワイ」と言ってるだけあって、どこの海も綺麗なんですけどもね、ここはもう既に有名な海水浴場ですね。
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こういう所がハワイにあるかどうかは甚だ疑問ではありますが、海と空の青、そして赤っぽい欄干、島の緑、素晴らしい景観である事は間違いない。
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向かって左側の波止場。
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先に建っているポールから向かいのポールを見る。
ワンポイントの雲がオシャレ。
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砂浜側を見てみる。いや、実に奇麗。
椰子の木の様子などお分かりいただけるでしょうか。鉄塔は無い方が絵になるのでしょうけども、まぁ、電気必要ですからね。
海水浴が始まる前に撮影したので、人が居なくて良い写真でしょ。

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居ないと言いつつも、実はこちら右側では、ずーーーーっとカップルらしき人達が自撮りをされておられた。
なので、日にちを変えての撮影。
ちなみに、こちらから左のポールを撮影しても、大した絵にはならないので掲載は見合わせます。
最後に、アリエッティの目線。
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色合いの素敵な写真の数々だと思いますが、実際はもう少し黒っぽい青色の海でした。
一枚づつ調整するのが結構タイヘンなので、まぁ、雰囲気が伝わればイイネと。
シンメトリーに形成された海水浴場、ぜひご自身の目で確かめていただきたいと思います。

壁紙を作成しました。

お待たせいたしました、
ようやく和柄壁紙の秋バージョンを作成できましたのでお届けいたします。

今回、かなり迷走してしまいまして、まずひまわりを配置したのですが、サイズを大きくし過ぎてしまって・・・
ひまわりなんだから、このくらいの大きさがないと迫力に欠ける、は良いのですがこれはもうこれで完結だわ、って。
仕方ないので、夏バージョンの2枚目としてこのような爽やかな色でひまわりのみの物を作り、他に配置するもので夏から秋にかけての流れを作ろうとしました。
8、9、10月バージョンですもの。

今回は、すすき、柿、彼岸花、ぶどう、花火、星空、風鈴、赤とんぼ、パズルを配置しました。
青海波という文様と万寿菊で、花札の「芒に月」を作ってみました。
3月のトップページ画像で活躍してもらった分銅繋ぎの文様で、迷彩柄をイメージした配色を使いました。純粋な和柄とはちょっと違う雰囲気を出したかっただけです。
並べていると、この文様がはらはらと崩れていく様を演出できたら面白いかなぁと、下の方は崩落させました。
形としてパズルにそっくりなので、急遽後付けでパズルを作成。
全部配置してみたら、こう。
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ん?
何か、ひまわり入りそう?
ドン!
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おっ、イイ!
何とか仕上がりました。
ひまわりの爽やかバージョンはなくなってしまいましたが、もし良ければどうぞこの秋バージョンの壁紙、お使いくださいませ。

日本画を描いてみました。(その6)

100円の額縁を買って来ましたよ♪

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カラーコピーと比較しても、割とそれなり、いい感じになったのではないか、と。

いや、良くはないか・・・
もう少し明暗をクッキリしたいですね。
少し塗り重ね。
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葉のテカリが、上手く描けてないですね。
葉の上を水が流れているように違和感がある感じです・・・
もう少し塗りましょうか。

yoshi
少し頑張って重ねてみましたが、もう、良くならないですね。
日本画は、納得いくまで塗って塗って塗って塗って、重ねていく事で下の色が透けたり混ざったりで良くなる時が必ず来ます、諦めたら負けです、みたいなブログを以前読んだ事があります。
ですが、私はそうは思っていません。考えを否定したいのではありません。
何度も書いていますが、素人が描く日本画に、私は「重み」は求めていない。繊細で綺麗で、一目見た瞬間の美しさが必要だと思っています。
そういった意味では、もうスタートから失敗だったのかもしれませんが、まぁ、いいです。
久しぶりの日本画、楽しかったです。

そうそう、今になって思い出したのですが、和紙の余白、ここに必ず一度、溶いた絵の具を塗ってどんな色かを確かめてから塗ってました。
それを今になって思い出したのです。最悪だ。笑
それから、塗った絵の具の名前も鉛筆でメモしていました。何度も何度も同じ絵を描いていたので、その設計書的な物が必要でした。次回の塗りの目安のような感じで。
ただね、ぐじゃぐじゃっとメモするので、何書いてるか分からない事も多いですし、自作の絵の具には名前が無いので、赤何滴青何滴とか書いても、どれがどれなのか、最終的には分からないんですけどね。
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(今回、色の設計図を書けてないので、昔描いた絵の残っている設計図を探して引っ張り出しました。)

とりあえず今回の柿、完成しましたので、
最後は、もう一度完成品の上からアートレジンを塗って、絵の具の定着を高めます。
皿にアートレジンを入れて、少し少なめの水、後はもう少しキラキラの感じが出したいのでパール粉を混ぜましょう・・・
・・・
ガハっ!
パール紛入り過ぎちゃった。笑
ま、いいや、とりあえず勿体ないので塗ってみましょうか・・・
あ・・・
これは完ぺきな失敗・・・
今までやって来た時間が全て無駄になる瞬間がやって来ました。
コレデス。
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あ、
失礼しました。
少し焦らした方が面白いかと思いまして。
コレデスね。
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何と表現すれば良いやら・・・砂嵐の中の柿・・・
ヒドイもんです。
でも、見ようによっては、銀箔を貼り付けたようなオモムキもあります。多分、この上からまた色を重ねたら活き活きとした感じになるのではないかと思いました。
うーん・・・しかし、もうどのみち失敗作だと思った作品なので、これで見切りをつけます。

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そこまで駄作じゃないんです、斜めから見たらね。笑
正面から見たら、光って何が何やら・・・
日本絵の具の質感があるので、見る角度が違うと立体感が出ます。これは光の屈折とかの関係だと思います。
和紙に砂粒を盛っているのですから、たぶんそういう事だと思います。

うはは、
さすが100円の額、裏は鉄の爪で押さえてあるだけなのか。
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この爪を持ち上げる、と・・・ぐぐぐ・・・
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結構固い。計6カ所やるのは指痛いかも。
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でも、100円でこのクオリティは凄いかも。
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絵の上にポンと置いただけ。
これだけでも、何かグっと締まります。

ここからがまたちょっと楽しい、落款という作業になります。
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普通に苗字とか名前を掘ればいいんですけど、うちはオレンジハウスなので「橙家」という屋号を半分フザけて勝手に作りました。
後に定着しちゃって本物の印判を作って戴いたんですけど、まぁ、照れ隠しでフザけてとは言えど、ちゃんと設計図も作って本気でやってたんです。
文房具の消しゴムに設計書を写し、彫刻刀で掘ります。手作り感がまたいい味なんです。
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木で彫って戴いた物はシャンとしてカッコ良いです。

絵を描いた和紙と同じ紙で、名前と印判を押した物を作成します。
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ポイントとしては、印判の下を折って、指で摘まめる部分を作っておく事ですかね。
これを額を置いた絵の上に配置して、どこに落款を打つのかを決めていきます。

はい、例の如くまた長くなりました。
もう、あまり書くことは無いのですが、一旦切ります

日本画を描いてみました。(その5)

何と、
あれだけ和紙の質感が好きだと言ってた割に、背景を塗ってしまいました。
それがですね、柿部分を山吹色で塗りつぶしてしまったら、背景がただの和紙ではダメだと思ったんです。あまりに対照的で。
それでも、うっすら仕上げる為に、金剛白土という物を溶いてわざと色ムラが出るように塗りましたので、まだナチュラルメイクの領域だと思います。柿の部分には塗っていません。

そうそう、ガサゴソ探っていたら、アートグルーのパンフレットを見つけました。
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で、裏。いや、こっちが表か?
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一応読めるように大きめの画像にしております。
画像を選んで右クリックで、「画像だけを表示」にしてみてください、実寸で表示されますので読めるはずです。レジンドーサの説明も簡単ですがありますね。

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塗るのは、初心者には扱い易いこちら老蘭商会製 高級水干絵具が良いと思います。こちらは、日本画の画材を紹介したページでも書きました。
全60色、箱としては3箱なのですがバラ売りもあるので、必要な色だけ買うと良いと思います。試験管のようなガラス管に粉状の絵の具が入っています。
高級と書かれてあるだけあって、全部揃えるとかなりの金額になります・・・

でもね、正直に言うと、最初は水干絵具これだけで良かったんです。でも、段々求める色の絵が描けない事に気付くんです。
どんなに頑張っても発色が悪い・・・それは常日頃、カラー印刷した物を目にしていますからね、そう、雑誌ですよ。写真、写真!カラーコピーで出した色に近付けない苦悩。
記録した物を見ると、初めて私が本格的に日本画を始めたのが2011年の2月、絵の具を作り始めたのが翌年1月のようですので、約1年、何とか皆さんと同じ土俵で頑張ろうとしたのですが破綻した事が伺えます。
もう、無理、と思ったんです。笑
はい、買いましたよ、コレ。
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有限会社絵具屋三吉製 濃縮水性顔料。
日本画の絵の具は、粉状ですが、水彩絵の具のような微粒子ではなく、大袈裟に言うならば砂粒です。白(びゃくと読む。)という、一番キメの細かいものは混ぜ合わせる事ができると書かれているのですが、正直混ざっているとは思えない・・・
説明が難しいのですが、黄色の砂と青の砂を混ぜ合わせたからって緑の砂にはならないのです。遠くから見れば緑色かもしれませんが、どんなに混ぜても黄色の砂と青色の砂・・・
いえ、混ざっているんですよ、でも、感覚的に混ざってないんです、本当に感覚的な物なのですが塗った色を見て、コレジャナイ、と。これを1年繰り返してました。
葛藤ですね。高い絵の具を買えば解決するのか?
いや、違うと思いました。
粒子をもっと小さくして混ぜ合わせ、この色だとカッチリ固まってからその色を砂に付ける、私が描きたい物は写真のような物だったので、もうこの方法しか無いと思いました。
買いました水性顔料を、液体の状態で混ぜ合わせ、自分のお気に入りの色になってから胡粉を加えて混ぜて絵の具を作成する。
物凄く時間と労力の必要な作業。
完成した物を溶いて塗ってみると、想像と違う・・・何滴落としたのかを記載しておいて、微調整しては混ぜて色を作る、無い色はこれで全部自分で作っていました。
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何色作ったかしら?
でも、手間をかけた分、色は見事な発色でした。
蛍光色っていうのは、日本画の絵の具には無いんです、これだけでもこのブログを読んだ価値はある、と堂々と書いてみます。
だって、秘密にしておきたかった事なんですもの。
ま、画材屋さんのホームページでは、既に紹介されてますし、やっている人はやっているでしょうけどね。

とにかく、混ぜると濁る、くすむ、この単語をキーワードにして、ぶつぶつぶつぶつ繰り返し唱えながら頑張ってました。
なので、被服力がある絵の具なのですが、重ね塗りもなるべく避けてました。発色の良さが必要だったので。塗り重ねで色を表現するのではなく、無い色は作れ、と。笑

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柿の部分を少し塗ってみました。
何色を塗りました、というのは今回一々書きません。既に全部に山吹色を塗っている関係で、「重ね塗りはしない」という法則に大きく反しているので重ね塗りでガツガツ塗っていきます。
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やらなければならない仕事があるので、一日10分を目安に、ライトに、でもキッチリ仕上げる意気込みで塗り重ねます。
絵の具を完璧に乾かさないで塗ると、塗った絵の具が動いてしまいます。そういった意味でも、一日10分は正解かもしれません。
個人的に「黒色は使わない」という法則もあるのですが、はい、今回は黒も塗っておりますよ。
黒色使うと、簡単だなぁ。

ここまで塗ってきて、
輪郭線が消えてない部分、物凄く目立ちます。この悪目立ちする輪郭線を、被服力の強いチタンで消していきます。
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輪郭線が見え辛くなるだけで雰囲気が変わると思います。
この輪郭線が絵の具を通して薄っすら見えるのが、本物の葉脈に光が当たって陰になっている感じで、リアルなんですよ。
日本画ならではの良さですかね。

太い筆しか使わないので、葉脈を塗るのやっぱ難しい。でも、筆一本でいくと決めた事なので、最後までやり遂げます。
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はい、大体終わりが見えて来ましたね。
雑ですけど、それなりの雰囲気は出せているか、と。
塗り重ねは、やっぱり下の色が薄っすら見えるので経験と勘が必要です。塗り重ねないのならば、写真を印刷した物と同じ色を塗れば良いだけです。難しさが変わってきますね。

はい、では次回「描きました第6回」、事件が起きます。笑
お楽しみに♪

日本画を描いてみました。(その4)

筆ですよねー、これも何でもいいんです。
私はずっとこの水彩画用の筆を使用しています。あと、葉脈を描く用に・・・葉脈っていうのは、葉っぱに入っているスジの事ですね、細いアレを塗る専用に、もう一本先の細いのを使っていたのですが、今回はこの一本だけで仕上げていきましょう。
日本画の絵の具は、石のツブツブを和紙に貼り付けていく作業です。それなので、日本画の表面が、大雑把に言うと紙やすりの状態になります。
筆で色を塗るたび、筆先を紙やすりにこすりつけている状態、つまり、筆先が割とすぐに削れてなくなっていきます。とはいえ、紙やすりのように鋭くないので、ゆっくりと削り取られていく感じです、何本も何本も筆を買っておく必要はないので、ご安心ください。

さて、適当に初めてしまいましたが、日本画を描いてみました、も第四回になりました。
間を置くと、もう本当に進まなくなる性格なので、かなり焦り気味に書いています。

話を進めましょう。
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写真は、有限会社絵具屋三吉製 アートレジンというものです。
これは、日本画のニカワと同じ効果がある耐水性の液体です。
前回、和紙を板に貼り付けましたが、日本画の描き方を教えてくださる本を数冊買ってみると分かると思うのですが、和紙の上に下地という絵の具の幕を作っていく作業が書かれています。
幕という説明は変かもしれませんね、和紙に絵の具を塗り背景となる色を作っていくのです。
幕と私が言ったのは、この下地を塗る作業が3回も4回も書かれているので・・・和紙の上に4層もの下地のフィルターが積層される、という意味合いです。
絵の具で雰囲気を出したい、当然です、でも、私は和紙の雰囲気がとっても好きで、この和紙の風合いを消す必要があるのだろうか?と常々思っていて・・・
消すくらいならば画用紙に書いたって良いんだし、画用紙ならば水貼りも必要ないし、とか。
ま、和紙使うのは、しなやかでそれでいて強度があるからなのですけどね。
自分が楽しみで描くんだから、この手順無くしちゃえ!と。笑
そんな時に役に立つのがアートレジン、これを少し水で薄めて和紙の上にそのまま塗っちゃいます。
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筆でいいです。刷毛があれば、刷毛使ってもいいですけど、筆でいいです。
通常ですと1:1で水とアートレジンを割るのですが、少し濃いめ、水を少なめにしてアートレジンを塗ります。
紙への絵の具の定着力を上げるのと、耐水性があるので和紙の強度を上げるのが目的です。透明なので、骨描きを塗り潰しません、和紙の繊維がちゃんと見えた状態で仕上がります。ドーサ引きの際のパール紛の効果が弱いので、アートレジンに少しパール紛を混ぜて塗りました。
足らないと思ったので、重ねた感じです。
ここからは、紙を破らないようにやさしい筆使いで塗っていきます。

日本画の絵の具を和紙に塗る際には、ニカワという接着剤的な物が必要な事はこれまでも何度も書いてきましたが、全くの個人的な見解ですけども、私はニカワが日本画の色をくすませていると思っています。
良く言えば重みを出している要因です。
本ニカワは、少しニオイがキツイのも嫌いな理由です。何から作られているのかハッキリ分からないですが、動物の骨・腱・皮などを煮詰めて採取したゼラチンなんだそうです。
ある意味怖い。
総合的に考えて、違う物を使いたいと思いました。
こちら、有限会社絵具屋三吉製 アートグルーというものですが、これがニカワの代用品です。先程使用したアートレジンも同じ使い方なのですが、こちらアートグルーは少し粘性があるので使いやすい、なのでこちらを私は使っています。
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アートレジンはあまりにサラサラで。どっち使ってもいいんですけど、好みの問題かな。
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アートグルーの大ボトルは使いづらいので、こういった軟膏が入っているキッチリ口が閉じる容器に移し替えて使っています。
アートグルー、ちょっと写真ではまっ黄色ですが、少し黄身を帯びた程度の透明です。
水は、スポイト付き遮光瓶・・・化粧品が入ってた瓶を洗って使ってました。量の調整がし易いのでおススメです。

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いつも描いていた方法と違うのですが、今回は簡単に仕上げる為に違う方法で塗ってみます。
まず、大胆にも白から塗ろうと思います。
皿に、日本画の白(日本画では、シロではなくてビャクと読みます。どーでもいいですけども。)を取ります。耳かきでも良いのですが、私は株式会社タミヤの調色スティックを使っています。
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金属製だから丈夫ですし、スプーン部分で絵の具を取り、平らな部分でアートグルーを取り、皿の淵で掻き取る、という感じです。
絵の具の量に対して同じ分だけのアートグルーを落とし、そこに同じ分だけの水を落とす、これが基本の濃さです。
日本画の絵の具は、思ったよりも伸びが良いので耳かきにほんのちょっとだけ取って、様子を見ながら溶いてくださいね。イッキに溶くと無駄になっちゃって、あーぁって言う事になります。
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ぐだぐだ書くと嫌になっちゃうかもしれませんが、
日本画の白にはいろいろな種類があり、一般的には胡粉と呼ばれる貝を砕いて精製した物、
鉱物から精製した物など、名前を書くと
水晶、方解末、白土、岩胡粉、珪砂、亜鉛、いろいろありますが、胡粉と「チタン」と呼ばれる物を購入しておけば問題無いと思います。
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私はこの株式会社クサカベ製 チタニウムホワイトを必要に応じて胡粉に混ぜて使っています。
日本画の絵の具の中で一番の白さを誇るのはこのチタン、そして一番の被覆力があるのもチタンなのです。
応用力があると、物凄く威力を発揮する顔料ですね。

あー、長い。笑
このペースで書いてたら全然進まないですね、もう少しいきましょうか、お付き合いください。
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日本画の絵の具、固形ですね、これを水とニカワで溶くのですが、通常はこの三つを指の腹で皿にグリグリ押し付けてほぐして伸ばしていく感じです。
粒子を無くす作業ですね。
でも、これ、凄く面倒くさいんです。指をいちいち洗う→拭く、絵の具塗る、また絵の具溶く、指を洗う→という工程。
冬場は指がパックリ割れて痛くて水が触れなくなりました。
血が出れば当然絵の具に混ざりますし、血液が混ざると多分乾いた後で発色が変わります。
そんな事より、これじゃ毎日描けない。
どうしたものか、と悩みましたが、ウチには絵の具をすり潰す乳鉢とすり棒があって、その棒が絵皿の底にフィットする事に気付き、以後、すり棒で混合していました。
皆様のお宅にはすり棒はないと思いますので、棒状に切った大きな消しゴムの先をカッターで丸く削り取って使うと良いのではないかと思います。

はい、白を塗ります。
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久しぶりなので、私も緊張します。何枚描いても、最初はね、やっぱりドキドキです。
ところどころキラキラして見えるのは、パール紛のおかげです。

写真から完成図をフォトレタッチした印刷物を見ながら、丁寧に「ここは白色だぞ」と思われる所を同じように塗っていきます。
とりあえず塗れました。
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白塗ってて思ったのですが、どこが柿でどこが背景なのか「よくワカラン・・・」。
実は、昔彩色してた時は、背景にあたる部分だけを塗っていたのです。今回と逆ですね。私は絵の本体、今回で言えば柿の部分には背景色は塗らないようにしていました。
多くの作家さんは柿の部分も下地で一度塗り潰すみたいなのですが・・・
これも好みの問題かな、いろいろ描くと分かると思うのですが、背景の色が薄っすら見えるのが好きになれなくて・・・いくら被覆力がある絵の具でも、コテコテに塗らないと下地が見えるんですよね。
そこがあまり良いと思えなくて、私は背景の部分だけ一度塗っていました。
背景を塗ると柿の部分が浮き上がるので塗りやすくなるのですが、この方法だと塗りながら混乱してしまいます。
うーん・・・デジタル彩色の場合はよく行う方法、本体にだけ色を最初に付けてしまいましょう。
あまり邪魔しなそうな山吹色にしようかな・・・
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あ、ハイ・・・
思いっきり迷走しそうですね。笑
ま、でも、柿は浮き出ました。これで塗りやすくなりました、次回から頑張ります。

九月(2019)のトップページ画像を描きました。

誰のせいでもないのですが、気付いたら月末。
来月の画像何にするかなぁ、といつまでも決まらない。
九月、やっぱり「お月見」・・・前やった!「竹取物語」やった!「運動会」やった!
・・・うーん・・・何だ?笑

実りの秋、そうね、でも10月はハロウィンカボチャだから(宣言!)・・・苦肉の決断で、サンマの塩焼きを描く事に決定。
いろいろ試しに描くんですけどもね、どうもしっくり来ないというか・・・絵手紙ってあるじゃないですか、あんなのが描きたいんだけど文字が無いと絵だけで表現するの無理・・・
結局ですね、インターネットのサイトの写真から無断でトレースさせていただきました。
まぁ、どの画像を使ったかは分からないレベルには雑にできたかなぁ、と。
ウチ何屋?って、ちょっと叱られてしまいそうなレベルでサンマだったので、和紙を上から貼っ付けて雰囲気を出しました。
以前から、かなり攻めた奇抜なトップページ画像に取り組んでおりますが、まぁ、何とか収まりイイかなぁ、怒られないレベルになったかなぁ、と思っておりますがどうやら?

大慌てで完成させたのは他にも理由がありまして、
LINEのクリエーターズマーケットの方で「いぬ・ねこスタンプ」特集というのがありまして、何とかこれに参加したい、と。
でもね、まぁ、先程実情をバラしましたサンマもそうなんですけども、猫とか犬とか描くのが苦手で・・・
よくよく考えると、現実世界にある物を想像して描くというのは、メチャクチャに下手でして。
それは多分、皆さんが実物を既に知っているからですよね、例えば犬、犬描いて見せたら「これ、犬じゃないよね」って言われるレベルの画伯ぶりを発揮できます。
そんな私が、ラフで猫を描いているのを発見したのです!凄くないですか?
これは誰かの盗作かもしれない。笑
でもまぁ、パッと見で猫と判断できるデザインにできているから、ここをこうやってこうやってこうやって・・・いじりまくって新キャラを完成させました。
執事猫の「ネコデ」さんです。
このキャラクターでクリエーターズスタンプの審査に臨むのだ。いざ!
nekode

んで、このタイミングで同時に出したかった日本の文様を使った壁紙第三弾、
できておりません。
待ってくださってる方々には、申し訳ございません。
何とかパーツは作り終えたんですけどもね、
タダイマ絶賛構築中デス・・・