月別アーカイブ: 2019年5月

六月(2019)のトップページ画像を描きました。

もうすぐ梅雨ですね。
鬱陶しいですし、私も梅雨は苦手ですが、雨が降らなければ降らないでこの先困る日がやって来ます。
人間とは贅沢なもので、暑いからずっと曇りならいいだ、時には雪が降って欲しいだ、出かける日だけは風がなければいい、
本当に自分勝手な事を考えます。
みんながみんな自分が思うようになればそれも良いのですが、天候はそんなに良い人ではありません、
ゲリラ豪雨などという言葉もありますし、最近のお天気さんは気まぐれですね、でも、私はそれで良いと思っています。
梅雨は雨、しとしととしっかり降っておくれ、豪雨はやめてね。やっぱりしっかりわがままです。

3月に載せました壁紙ですが、皆様、どうでしょうか、使ってくださってますでしょうか?
まぁ、正直需要が分かりませんが、そろそろ飽きた頃だろうと思いまして。

5月のトップページ画像は、3月に引き続き日本の文様を使いましたので、そのタイミングでリリースできると良かったのですが、他の事をやっており手が付けられませんでした。
wallpaper_summer
はい、篭ってコツコツ何とか完成させました、新しい壁紙、
5、6、7月用です。
この妙な区切り具合が、個性的で良いかなぁ、と思って。

こう書くと、また9月には新しいのが来るな、と想像できますが、さて、それはどうかな?と。
その時の忙しさ具合にもよりますし、お約束はできませんが、一応作る予定はあります。

子供向けテレビ番組で、筆とコンパスだけ使って日本の文様を描く番組があるのですが、
それはそれは見事な出来栄えで。きっちり正確な紋は美しいですよね。
あのような筆とコンパスだけでは到底描けませんが、こっちにはデジタル機器と優秀なソフトウェアがあります、対抗してみました。
今回は、サツキ、アヤメ、紫陽花、クローバー、朝顔、雫、骨、バリ3アンテナと電池残量計、矢印、蛇の目傘、鉄アレイ、これを混ぜ込む予定で一から練りました。
3月に作った時は、「角繋ぎ」という紋を基準にして、重なり合いの部分でエッシャーのだまし絵的な手法「ん?こっちはこういう順番で重なってるのに、こっちはこっちの方が上なのか。」みたいな辺りトリッキーを目指して複雑な物を構築したのですが、
今回は暑くなる時期でもあるし、割とシンプルさを目指して形成しました。
bishamon
「毘沙門亀甲」という紋、これは作り方によって様々な印象を与えますのでお気に入りなのです。
今回は「鱗」という紋に絡めて、三角形の組み合わせにしました。「鱗」は鯉のぼりをイメージしてのものです。
あとは、「子持吉原」という模様が良いアクセントになっていると思います。この辺も作り方が載っていないので、自分で考えました。
サツキ、アヤメ、紫陽花、クローバー、朝顔の紋は、探してみたのですが無いみたいなので、これも勝手に作りました。
イチハツ、アヤメ、カキツバタ、シャガ、ハナショウブ、みんな似通っているのですが、アヤメは綾目から来ているとも言われ、花の中央付近に虎の模様のような黄色と紫の縞々があります。

書いておかないと、ざわざわなると思いますので。
世界的に有名なアレが見えると思うのですが、あえて狙って配置しています。隠れナントカ・・・
ですけども、錯覚です、気のせいです気のせい。笑

おっと、
先に壁紙の事を書いてしまい忘れるところでしたが、6月のトップページ画像、
当初、てるてる坊主にしようと思い立ちまして、web検索して見つけた画像、これいいな、と思ってテストで描いてみたところ・・・
恐ろしくダークなイメージになり、急遽今回の物を。
pic_top2019_06_botu
お見せしない方が良いような出来ですが、まぁ、試作です試作、せっかく読んでいただいているのでこういうボツ的な物も興味深いかと・・・
普通にてるてる坊主描いてもダメだなぁ、と思っていたところ舞い降りました。
以前からアレンジに使っている柳井金魚ちょうちん、今回もこれを拝借して新たなキャラを。
この柳井金魚ちょうちんと周防大島は、密接な関係があるようなのですが、まぁ、その辺は詳しく調べていないので興味がおありでしたら検索くださいませ。
軒先だと危険な想像しか膨らまないので、窓ガラス越しに向こうの風景が透けて見えると良いな、と描き進めていきました。
えぇえぇ、写真使ったら安易で面白くないので、雫も全部手描きしましたよ。
紫陽花に何となく見えるようにぼかしているのですが、伝わりますでしょうか?

五月(2019)のトップページ画像を描きました。

5月も、もう既に8日ですよ、はや・・・おっと、毎月同じ流れですね。笑
はい、こんにちは、
5月のトップページの話をしたいと思います。

書きませんでしたが、実は4月のトップページ、物凄く手が込んでいるのです。
オレンジハウス公園に鎮座しているオブジェクト「Orange House」の文字ですが、
あれはいつものIllustratorというソフトで描いています。手描きなのです。
ちゃんと「g」の文字は、地面に埋まっているでしょ。
アイデアはあるけど、どのように描こうかな、と思って悩んで、もう悩むのかれこれ一年くらいになります。
ある日ひらめきます、あ、3D-CADソフトを使って文字に厚みを持たせ、それをトレースすればいいんだ、って。
こう浮かんでからは早かったですが、
早いって言ってもそんな簡単な物ではなかったですが、トレースする技術があれば簡単にできますよね、
一文字づつトレースして完成させました。練習あるのみです。

「ウォーリーを探せ」っていう絵本がありますよね、あれ私は大好きで、この描いたオブジェクトの周囲に、ゴチャゴチャゴチャって小さい人間を配置したいなぁ、という案。
でも、やってみると大変なんですよね。キャラが描けない。
ウォーリーというキャラあってのウォーリーを探せでしょ、私にはそんな打って付けのキャラクターなんて居ませんもの。
だったら、いつものオレン爺さんとそのファミリーになる訳です。
ただ、配置した文字との角度を取らないと、上手い具合の絵になりません。
直線をいっぱい引いて、文字との調整をしながら修正を重ねたものがあの4月の画像なのです。
案的には、四季を織り込みながら、5月、6月と、一年間継続したいなぁ、と思っていたのですが、もう十分だわ、そんな気分でして。
得意ではないのですよね、正確な絵。

そのような理由も加味していただきながら、手抜きと言ったら不都合があるのですが、
今月5月はこういうトップ画像になりましたよ、と。

3月に使った日本の文様、それを作る段階でできた「花青海波」(はなせいがいは、と読みます。)を横に寝かせてみたらあら不思議、こいのぼりじゃないですか。
これは良い、ただしバックのカラーは何にしようか、と少し考えて。とりあえず塗ってみようとやっていたら「吹き流し」のようになりました。
あ、これは面白い、これだこれ、これにしよう、と。

人それぞれ、見た時の印象というのは違うと思います。
手抜きに見えれば、これは好きだとか嫌いだとか、失敗作だとか駄作だとかもう見たくもないとか。
そういうのがあって良いと思っています。
一応、個人的には・・・アーティストじゃないからこればっかりに手を掛けておれないですし、会社のホームページなので、これはダメとかこれはOKとかの線引きはしっかりしておかないと、と思っており、
そこをクリアできていれば、月ごとの落差はあった方が面白い気がして。
一人の人物が担当しているとは思えない、そう感じていただけると幸いというか、そういうのが理想かなぁ、と。
波があって、あ、今月はいいの描けてるじゃん、今月の、これはダメだわ、とか。
そんな波も考慮して、こう、ね、背景のカラーがうねっています。
何となく、風にあおられ泳いでいる、そんなこいのぼりの様子を、たった一つのこの文様で感じれると奥が深いですよね。

RAWデータ保存のススメ。

はい、
我が社の記録用のカメラは、CanonのEOS 5D Mark IIなのですが、2008年発売のカメラなのですね、
もう10年以上前のカメラです。
このところ桜の撮影に何度か行きましたが、カメラには必ずRAWデータという情報量の多いデータを一緒に保存しています。
カメラ自体が計算して保存する画像ファイルが5メガバイトなのに対し、RAWデータは23メガバイトもあります。
なので、RAWデータを保存できるカメラをお持ちであっても、この生データは保存しておられない場合が多いかと思いますが、
少し前にもこのブログで書きました、
大容量のハードディスクが昔に比べるとお求めやすくなっているので、絶対に生データ保存した方が良いと思います、
というブログを今回書いてみます。

ゴールデンウィーク前に書くつもりだったのですが、
最近こういった記事をよく目にしますので、やはり桜の時期に合わせているのだと考え、前倒ししました。
少し長くなりますが、お付き合いください。
ツイッターの方では時々この比較をしているのですが、今回は「幻想的な写真を創る」という題でやってみます。
この記事のトップに表示されている画像、これが今回の対象写真で、カメラが独自に保存する画像、
RAWデータを保存しない人はこの画像しか後々見る事はできません、という画像です。
高価なカメラなので、まぁ、普通のデジカメで撮ったのとは違いますよね、そこそこ綺麗です。

では、RAWデータで開いてみましょう。
画像の調整には我が社ではPhotoshopを使用しているので、このソフトウェアで開くと、いろいろな項目が変更できます。
情報量が多いデータなので、本当に事細かく変更できるんですよ。
まず、白トビと黒潰れが起きないように調整してみます。
こんな感じです。
raw2
カメラ自体が考えて保存した画像とほぼ同じ感じですね。
レンズ補正をかけているので、歪みが修正されているという違いがあるのですが、ここではその差は感じないですね。
レンズ補正は、アプリケーションが生データに保存されているレンズの種類を読み取り、自動でやってくれます。
あ、そのボタンは押さないとダメですよ、でも押せば自動です。
ちなみに、拡大して比較してみました。
向かって左がRAWデータ、右がJPGデータ。6倍に拡大して切り取りました。
pxhikaku
圧縮されていないので、細部がくっきり読み取れています。まだ拡大しないと分からないレベルですね。

次に、ソフトの機能でカラーの「自動補正」というボタンを押してみます。
raw3
黒潰れ白トビも無く上手く計算して自動修正してくれています。バックの茂みがどんな雰囲気なのかよく見えるようになりました。
突然画像がグレードアップした感じ、お分かりいただけると思います。

ここまでがPhotoshopのカメラRAWという機能のお仕事でした。
ここからPhotoshopで調整していきます。
まず私は自動補正してくれた物をさらにカラー、コントラスト、トーンと自動補正してもらいます。
そうするとこうなります。
raw4
色味が変わりましたね。午後に撮影した写真なのですが、午前中の光の感じになりました。
数年間、いろいろな補正をかけてみましたが、ソフトで自動でやってもらう方が良い事に気付き、以後はずっとこれです。笑

私はここからシャドウハイライトという機能を使って暗がりをさらによく見えるように変えます。
そして、誰もがあまり触りたくないトーンカーブを少し触ってメリハリを付けます。
ここまでがいつもの私のプリセットの作業です。
raw5

はい、今回は「幻想的な」というお題にしたので、電線が見えていますね、これを消していきましょう。
ソフトのツールで「スポット補修ブラシ」というのがあるので、それを使うと簡単で綺麗に消してくれるのは知っていますが、仕上がりをもう少しこだわりたいので、
範囲選択して塗りつぶし→コンテンツに従う、で少しづつ様子を見ながら進めます。
色の差ができてしまったら、拡大して指先ツールでぐじゃぐじゃってやって誤魔化します。
raw6
はい、綺麗サッパリ、電線が消えました。

もう少しこだわる写真ならば、筆で周囲のカラーと差がなくなるように塗っていくのですが、今回はそこまではしません。
うーん・・・何かもう少し全体的に雰囲気を変えたいなぁ・・・何か無いかしら?
カラーの適用という機能がありますね、ちょっとやってみましょう。
raw7
この機能、初めて触るのでよく分かりませんが、ゲージを触ると一瞬でここまで一気に色が変わりました。うん、良い感じ。

で、最近の記事でよく見るのが空の色を水色にすると桜との相性が良いという内容、
よし、色相・彩度の機能で、ブルーとグリーンの色調整。
raw8
春っぽくなりました。

ここで、電線塗りつぶした際に気づかなかった電線を新たに発見したので、そこも修正。よし!
raw9
横幅700ピクセルなので、まったく分からないかと思いますが、一応完璧に電線を消しました。完成です。

どう変わったか知りたいですよね?
はい、こうです。
hikaku
劇的な変化!

こういったブログを読まないと知らない世界ですよね。
何となく面白くないですか?その辺が少しでも伝われば。
絶対にRAWデータは保存しておいた方がいいんです。加工するソフトがあるとかないとかあると思いますけど、
とりあえずデータさえ持っておけば、後から補正が必要だと思ったらソフトウェアを購入すれば良いのですから。
うちのカメラは10年以上前のカメラですから、最近のカメラはもっと良くなってるとは思います、
が、
撮る際に一緒に保存していないと、後から後悔しますよー!シマッタ!と思った瞬間もう遅い。

個人個人で好みもあります、
幻想的な写真かどうか、この辺が微妙になった今回のブログですが、データさえあればこんな加工が可能です、というのがお分かりいただけると今後の楽しみが増えるかなぁ?なんて。
写真も突き詰めると楽しいですし、加工もそれを上回るくらい楽しいですよ。
ぜひ皆様も。

平成から令和へ。

今年は退位の日、即位の日があり、それに挟まれた平日も祝日へ、10連休となった人も多かったのではないでしょうか。
朝の番組を見ると、
有休を重ねて半月休みにして海外へ、なんて羨ましい話も聞きましたが、個人的な意見ではちょっと長過ぎた感じがあります。
皆様は、どのようにお感じになられ、どのようにお過ごしになられたでしょうか?
寝正月ならぬ寝GWを過ごしまして、ネタに乏しく・・・ブログ記載の為に、スタッフから写真をひねり出してもらいましたらコレが。
r_panda
うお!
とんでもなく癒しの一枚でした。笑
徳山動物園のレッサーパンダだそうです。カワイイので、ぜひ見に行ってあげてください。

少し花でも撮影しようと走って来ましたが、時期的なものでしょうか、全然花を見つけられず。
瀬戸内のハワイと言われるだけあって、至る所に椰子の木は生えているのですけどね。
hawai
引き返そうとした時立ち寄ったところで、偶然にも海に立つ赤鳥居を発見しました。
厳島神社の鳥居と比較したら規模が違いますけど、これはこれで凄いなぁと感動。
torii
あまりにも海が綺麗だったので一枚挙げておきます。
ocean
カメラとPhotoshopの影響で、たぶん見た目の10倍くらいハワイになっていますけど、地元で見慣れているとしても今日の海はとても綺麗でした。
飛瀬島と言う島のようです。