月別アーカイブ: 2019年4月

掛け軸を知っていますか。

さて、では少し、掛け軸の話をしましょうか。

前回、掛け軸の話を書いてから既に1年を経過しております・・・
そんな前だっけ、と。

まぁ、毎月早いとか速いとか書いており、くどいのでその件は今回は触れずにおきますが、書きたいなぁと思っていても中々腰が重く。
日本画の画材についてのブログも書きましたので、日本画も久しぶりに制作過程を写真撮りつつ描きたいなぁと思いつつ、一歩も踏み出せていないですね。
今年度こそは、絵をほんの少しでもまた復活したいです。
「10年後に無くなる職業」なんてのを時々テレビでやっていますが、残るのは絵だとか音楽だとか、伝統文化、芸術の部分のみと言われています。
寂しい話ですが、それが現実なのでしょう全部機械に取って代わられる・・・と言いつつも、仕事で絵を確立するのはとても難しい事は学びました。
ですが、せっかくこういう芸術にも身を置いた経験がありますので、ごく僅かでも火だけは消さないようにしたい、美術的思考を忘れたくない、そんな想いです。

いつものように道を反れましたが、掛け軸の話に戻しましょう。
掛け軸を独学で研究し始めたのが2010年の9月でした。当時、インターネットで手に入る情報などほんのちょっとでした。
軸装しますよ、というショップは検索かかるけれど、製作方法について明かしている人は殆どいらっしゃらなかった。
調べる為、手に入りそうな本は全部買いましたし、東京にも表装を習いに行きました。
掛け軸の事を書くにあたって、まずは日本画の裏に和紙を貼って丈夫にする、という事から順を追って書き始めるのが常套なのですが、それじゃ面白くないので、誰もが興味があるだろう「風帯」、予告通りコレから始めてみます。

風帯は「ふうたい」と読み、このブログの一番上の写真、掛け軸から垂れ下がるプラプラした物体の事を呼びます。
掛け軸を勉強する前、頭の中で掛け軸を空想した物には、こんなプラプラは付いていませんでした。
なので、見た時ビックリしました。何・・・コレ?

答えを書きますと、
掛け軸の文化が始まったのはお隣の中国ですね、当時、掛け軸は外で見て楽しむ物だったそうです。
外に掛けておくと、鳥がやって来ては大事な軸を汚してしまう、だから鳥除けの道具が必要→掛け軸に風が当たると揺れる鳥除けを付けちゃえば、いちいち棒で追い払わないで済むんじゃないの、って事で生まれたのが風帯。
え?
そんな物??
揺れないよね。多分アレを揺らすには、相当な強風が必要です。外では見ていられないくらいの風でしょう。
それもそのはず、
今現在日本で主流になっている機械表装は、この風帯をボンドで接着しているものが殆どでしょう。
jiku2
これは外注して作ってもらった掛け軸なのですが、このように、二枚の紙を表裏に重ね、袋状に完璧に貼り合わせています。
カッチカチですね。
ちなみに、仕舞う時はこうやって折り曲げて丸めます。
伸ばしたままクルクル巻くと巻きグセが付いてしまって、箱から久しぶりに出した時に風帯がクルンって反ってしまうからです。

あまり良い写真ではなかったので、私が作った物で急遽比較してみました。
jiku3
同じ指で支えているのですが、
上のピンとなっているのがボンド貼り付けで、ダラーンとなっているのが「くけ縫い」という手法で手縫いした風帯です。
ぐったりしている方なら揺れそうかなぁ、と思いますが、今やボンド貼りが主流な為、
職人さんがこういうくけ縫いをした風帯を作ると
「オタクでこしたえてもらった掛け軸の、二本ぶら下がっているネクタイのようなものの横がほころびている、これじゃ困るので直してくれ」というクレームが入ったりするそうです。
(「誰でもできる裏打・掛軸教室」小池丑蔵著より)

このくけ縫い、をする前は、ボンドをちょんちょんと等間隔で付けていく止め方もあるみたいで、しばらくそれでやっていたのですが、
調べていく過程で「くけ縫い」というのが本来の方法と知り、どうせ「ほころび」と言われてしまうのなら縫おう、と練習しました。
その「くけ縫い」っていうのが10年前では検索できずに困った過去の話なのです。
今は、くけ縫いで簡単に検索できますね。
とは言っても、どのように風帯を縫うのか、非常に気になりますよね?
あ、ならないですか。笑
まぁ、いいです、とりあえず、今回はここまで。

次回、一年後かもしれませんが、続きをお楽しみにお待ち下さい。

気に入った桜が撮れました。

やっぱりどうしても納得いかなくて。

昨日、強い雨降って、さすがに桜終わりだろうなと思ってたら、通勤の際に見る美しい桜がまだ落ちていませんでした。
急遽、撮影。
sakura2019_04kabe
下から見上げた桜なので、やっぱり陰の部分がどうしても多いのですが、構図的にも久しぶりに描きたくなる写真が取れました。
あまりにも出来が良いので、壁紙サイズにしております。
やっと、という感じですかね。

今回もPhotoshopに相当助けられました。
屋代島(周防大島)と言えば飯の山、その飯の山が桜で染まった写真も我が社のトップ画像候補ではあったのですが、ずっと良い写真が取れなくて・・・
この前の「幻想的な一枚を創る」っていうブログでやってみた「カラーの適用」
これが思いの外使える機能である事に気付き、今回からこの操作もプリセット操作に加わる事となりました。
だって、ほら、このカメラが保存した画像がこれ。
iinoyama2
うん、何にも面白くないですね。
暗いしゴチャって潰れているし。
この生データをPhotoshopに入れてチョイチョイってやるとこうです↓。
iinoyama1
幾分やり過ぎな感も否めないですが、これならばトップ画像でも映えますよね。
立体感や奥行き感が際立っているので、素敵な一枚になるなぁ、と。

雨が降ったからなのか、昨日までの春霞が嘘のように消えており、あまりにクリアな視界なので大島大橋も撮影。
撮影に行くも天気が悪く、暗い写真になってしまったので、こちらもPhotoshopで加工。
珍しく船が一艘も見当たらないので、壁紙サイズにしております。桜の木が何本か写っており春っぽい感じですね。
ohj2019_04
長い間ダラんと垂れ下がっていた、切断された水道管やネットのケーブル類は今はもう撤去されています。
大島大橋の補修作業は、今月末で終わる予定が、特殊なボルトを使っているらしく部品が手に入らず、6月末まで延長になったと昨日のニュースで放送しておりました。
歩道に大きな水道管が置かれている関係で、通常ならば自転車の通行が認められている橋なのですが、
現在は押して歩く事が義務付けられており、しかも時間を区切っての片側交互通行を続けていて、学生さんなどは不便な状態が続いています。早く改善される事を望みます。

桜を求めて。

先ほど、今年最後の桜を撮影にと、
近所を散策していると、着物をお召しになった女性が制服姿の男の子と手を繋いでいました。
あ、なるほど、
今日は入学式なのですね、こう考えるとこの最近では4月8日に桜が咲いているのは珍しいかも、と思いました。
まばらに咲いて、長く楽しめたかもしれませんね。

防府市に行った社員が写真を撮って来てくれました。
sakura201948_1
瓦屋根と桜は相性が良いですね。
sakura201948_2
満開で奇麗だったそうです。
黄砂で空は霞んでいましたが、土日は桜を求めて、皆さんもお出かけをされたのではないでしょうか。

そんな私もいい写真を撮りたいなぁと彷徨いましたが、結局今年はコレダという一枚はありませんでした。
ありませんでしたが、
この時期にまだ桃が咲いていましたのでこちらに上げておきます。
sakura201948_3
これです、これが桃の花です。
物凄い威力です。
桃は、その色もさることながら、枝に花がもぶり付く・・・もぶり付くは山口県の方言ですね・・・
えーと、何と表現すれば良いやら・・・角砂糖に蟻が群がるが如く・・・
ダメですね、うーん・・・とにかく、もぶり付くのが人々を圧倒します。よし、押し通した。笑
見たら一瞬で分かるはずですが、あまり見かけないのですよね。

sakura201948_5
最後にこれぞ周防大島という一枚を。
椰子の木と桜です。
陰になっていて良い一枚ではないですが、珍しい写真じゃないかなぁ、と思います。

新元号の発表後に桜。

昨日の事を書きます。

とても寒い日で、天候がコロコロコロコロ変わる妙な日でしたが、桜の満開の時期はとても短いので、頑張って撮影に行って参りました。
yahatasakura1
周防大島町のホームページに、ありがたい事に桜の開花の様子を日々アップロードしてくださっているので、それを見て
綺麗に咲いていそうな八田山公園というところに向かいました。
後で知ったのですが、この鳥居、宮島の石鳥居を作った人と同じ人物が作成されたそうです。
yahatasakura2
今回は写真多めにいきます。
参道を小川が遮っており、そこに綺麗な橋が架かっているのですが、小川に迫り出し水面に接する直前まで枝を伸ばし咲いている桜も見事でした。
yahatasakura3
お社までの道の雰囲気はこんな感じです。
写真ではかなり明るくなっていますが、重みのある厳かな空気感でした。
yahatasakura4
かなり階段長かった・・・
上がると護国神社があります。この一帯に桜が沢山植わっています。写真では伝わらないかなぁ。
yahatasakura5
更に奥に進み石段を登っていくと八田八幡宮が見えてきます。
おぉ!
狛犬さんに威嚇されています。
yahatasakura6
桜の枝におみくじが結ばれておりました。何となく良い雰囲気だったので写真に。
風が強く枝がブレています。
yahatasakura7
この日の一番の桜はこの写真かなぁ、と思いますが・・・
お日様が照ったり急に雨が降り出したりの荒天の中、そしてこれは山の日陰にあたるところなので暗いのですが、球状の桜が枝にいくつも見え素晴らしい枝でした。
何となく写真の色味が急に変わるので、天気の変化も感じていただけるかと思います。
はい、とにかく寒かったですし、現地に行く途中、道に迷って周辺をウロウロウロウロしたのは内緒にしたい。笑

桜リトライ。

石垣の上から垂れ下がる見事な桜が咲いているお寺がある、という事だったので撮影して来てもらいました。
圓明寺というお寺、昔はもっと枝が凄かったそうです。
車の通行を妨げる程成長してしまったようで、少し整理されたそうな。

会社への帰りに、道路沿いに桜が満開になっていたと聞いたので、大慌てで撮影に行きました。
昨日、あまり良い写真が撮れなかったもので。
/sakura2019seto1
うーん・・・もう満開は過ぎた感じがあります。
少し歩いて大橋を撮りました。
↓パソコンの壁紙用のサイズで作成してみました。
sakuraohb2019
残念ながら、薄っすら電線が見えています。スポット補修ブラシを使えば、簡単に消せるのですが、まぁ、これはこれで置いておきます。
合成写真ではない所が魅力です。

車を移動させ、二年前にブログに書いた瀬戸公園へ。
sakura2019seto2
あ”ぁ”あ”!電線!!笑
昨年の外国貨物船衝突の事故で、橋が補修されているのが見て取れます。
青色に見えている所は、作業員さんの足場をネットで囲っているみたいです。まだ点検や作業があるのでしょう。

もう少し公園を上がってみます。
やっぱり電線が見えますが、これならあまり気にならない程度かなぁ。
sakura2019seto3

四月(2019)のトップページ画像を描きました。

今年の桜は、何だかまばらな感じ。
まだ全然芽吹いてない樹もあれば、その隣の樹は満開で、さらにその隣は若葉が出てるとか。
綺麗な満開とはなりそうにありません。

一応、昨日写真は撮りに行って来ましたが、急に雨が降り出すような悪天で、
画像も暗く、強風で桜も揺れておりブログにアップするには少し時間がかかりそうです。

新元号「令和」が発表されましたが、
何となくエープリルフールでしたで片付けられそうな、ぼんやりした一日、
弊社では今年は4月1日バージョンのトップページ画像を用意していました。
落語の「頭山」、数年前に日本人がアニメで描き海外からも絶賛されましたが、
オレン爺さんの枝垂れ桜、ご覧いただけましたでしょうか。

pic_top2019_0402
今日からはこのバージョン。
架空のオレンジハウス公園を描いてみました。