月別アーカイブ: 2017年9月

PPバンドの止め方(引き解け結びについて)。

今回は、役に立つ?情報ですよ。

急に思い出しました。
10年くらい前に、2個の荷物をPPバンドで縛った物が届いたのですが、
そのバンドの止め方が初めて見る止め方で・・・でも、何となく分かったのです・・・
この紐を引っ張れば良いんだって。
紐を引くと、スルッとストッパーが外れ、カッターもハサミも要らない止め方。
ご存知ですか?

我が社は荷物を出荷する事が多く、二個の段ボールをまとめて一個口で出す事も多いのですが、そんな際に役立つのがPPバンドですよね。
今まで過去のそんな記憶がすっかり抜け落ちていたから、普通の止め方しかしていなかったのですが、せっかく思い出したのだから調べてみましょう。
便利な時代です、インターネットで検索すると「止め方」の動画までありますね。

今回やってみてとっても便利なので、世に広めるべくブログの記事にしてみるのです。

はい、これが一般的な止め方ですよね。
ハサミとかカッターでバチンって切って外すしかないです。
c1

次、これが魔法のように解ける止め方の準備です。
PPバンドをウネウネさせて、その二個目のウネにストッパーを引っかけます。
c2
このまま荷物の周囲をぐるりとさせ、反対側は今まで通り止めて、ハサミでカット。
c3
そして、この紐を引っ張ると、ホラ、一瞬で取れます。
c4
写真を撮る暇もなく瞬時にパラリと。
c5
これは素敵です。

ただ・・・ちょっと見た目が美しくないですよね。
あと、片側の紐が長いと、他のお客様の荷物に干渉したりしそうで怖いし。
c6
なので、オレンジハウス流のひと手間をプラスします。

さっきのウネウネをウネウネウネにします。
c7
分かり辛い書き方をして申し訳ありません。
要は、先程の折り方での手前の長い所を更に折って、ストッパーに挟み込む事によって
邪魔にならないようにしスタイリッシュにするのが目的です。
紐の折る長さ、この辺が企業秘密なのですが、
自分が作業しやすく、受け取った相手が外しやすく且つ輸送中に解けない長さにしないといけないので、
そこを探っていく必要があるのです。
言わば「黄金比」と呼べるポイントを見つけていくのです。
企業秘密と書きましたが、まぁ、正直な話、私もザックリと折ってるだけです。
一応、私的には最高の長さを探りました、そこが一番時間がかかりました、という話です。
何となく写真から推測下さい、こんな感じでOKです。

折った所は、なるべく一直線をキープします。仕上げの美しさ度合が変わります。
c8
そして、3っつ目のウネにストッパーの一端を掛け、荷物を一周して普通に止めハサミでストン。
c9
はい、これで出来上がりです。
c10

この紐の輪っかに人差し指を入れて引っ張ると、ほら、同じように取れます。
c11
さっきの物よりもシュッとしているし、指一本で取れる、
凄いと思いませんか?

ただ、一般的な方法に手順を追加しているので、この輪っかを引っ張るというのが伝わらない可能性もあります。
でも、私的にはこれが完成形だと思ったので、以後、この止め方でやっていきたいと考えています。

最後に、
引き解け結び、これは英訳するとslipknotになるそうですよ。スリップノット・・・これでニヤリとされる方、どのくらいいらっしゃるでしょうね、弊社のホームページで。

オリジナルハンドスピナー2号機。

前回、
オリジナルハンドスピナーを作ろうと3D-CADを触ったのは、実は久しぶりでした。
久しく触らないとアプリケーションの使い方を思い出すのに、しばらくは時間がかかります。
なので、一気に作成してしまおうと2号機のデザインを進めていました。

あまり見かけないし、空気抵抗を抑える為に次は円手裏剣のような物にしよう、
きっとこういうのは無い、と紙に下書きをしていたのですが、
調べてみるとどの分野でも同じですが、ほぼ案は出尽くしている感じですね。
円手裏剣っぽいの、たくさん市販されていますね。

と、いう事で頭をひねり、外側の3個のベアリングを覆い隠すように、2つのパーツで挟み込んでネジ止めしてみよう、とデザインしたのがコレです。
hs2_proto

何となくですが、あまり見ない感じになりました。
よしよし、これを造形しよう・・・と、思った瞬間、頭の中を雷が走りました。
あ!!
周囲にせっかくベアリングがあるのに、なぜこれを隠すデザインなのか?
逆に、剥き出しにしてみよう。殆どの人はベアリングを埋め込むけれど、ベアリングの中央を保持してみたら面白いのでは?
そんな案が急に沸き立ち、
大慌てで3D-CADを引っ掻き回しました。
出来ました。
そして、造形物、届きました。

封を開けての第一声・・・「あれ?違う・・・」でした。
ハンドスピナー自体を保持するパーツのデザインが、私が作ったはずのものと違っていました。
確認したのですが、どこをどう間違えたのか、修正前の物をアップロードしています。
つまり、私のミスです。
はい、気を取り直して、取り合えず組み立ててみましょうか。
hs_car

良いですよね、
小さいお子さんに渡そうものなら、ブッブーって自動車ごっこを始められる感じ。
外のベアリングは、それぞれが回転します。予定通りです。
ところが、保持するパーツのデザインが不備で、回転する際に時々干渉するみたいなのです。
あまり回りませんし、机の上では回りません・・・
これは、重心が取れてないのかしら?
とは言え、1号機よりも出来栄えは良好。

今回は、オレンジハウス製インプットツールと同じカラー塗装しようと思っていたのですが、残念ながら、これまた保持パーツの関係で分解を断念。
組み立てを焦り過ぎました。
外そうとしたらパキっと逝っちゃいそうです。
color

少しデータの修正すれば、1号機共々、DMMのマーケットページに掲載でき、
この面白みを皆様と共有できるかなぁ、と考えていたのですが、
お客様にベアリングやナット、ネジ等をご用意頂かなければならなかったり、
組み立てとなると技術やコツが要ります。
そうすると、気軽に購入して頂くのは難しくなる為、今回は見合わせます。

driver_cap
こちらは昔、
会社で使用している電動ドライバーのカーボンブラシのキャップが劣化で割れた為、
立体造形で同じ物を作成した時の物です。右が立体造形物で、左が元々の製品です。
湾曲具合が、一部再現されていないですが、大体似た物が作成できます。
こういった欠けたパーツの供給、
個人に合わせた歯や骨を作るなど医療分野での活用が期待されている他、
製品の試作などが3Dプリンターで作りやすくなりました。
ですが、クリエーターのデザインした物を、そのまま印刷して売るというのは斬新なサービスですよね。
弊社で、このデータの販売を行うとすると、以前掲載したサイコロ、こんなおもちゃが主体になるかなぁ、と考えています。
手裏剣だったり、ブレスレットだったり。

ハンドスピナーは、ベアリングも使い切った事ですし、これでおしまいです。

九月(2017)のトップページ画像を描きました。

予告した通りに夜空です。
6月に少し時間が空いた際、できるだけ画像を仕上げてしまおうと考え、
6月は何だろう?7月は?と考えている時に真っ先に思い付いたのは9月の「月見」でした。

月はメインだからできるだけ大きくして、星も雲も無い夜空、
月見なので当然「お団子」は必要だし、季節を表現する「ススキ」も入れよう。
こう思いついたらあとはサラサラサラと簡単、1時間半くらいで完成でした。

・・・え?このイラストに1時間半もかかるのか?多くの人がそう思われたはずです。

はい、かかるのです。
多分、早い人で15分くらいで仕上げてしまうでしょう。
では、90分との差の75分、一体何をしているかと言いますと・・・
ひたすら悩んでます。

構図を決め、描き終えるまでが30分~40分でしょうか。これが第一弾の悩み所。
私の場合、Illustratorというソフトで描いているので、例えば月なら月の絵が描いた後で自由配置できます。
そこから第二弾の悩みが始まるのです。
ススキはもうちょっと右かな?お団子の色はこれで良いか?そもそも月が月に見えるだろうか?
誰なのかも分からない他人になりきって、これは良し!これはもうちょっと右、
あれ、右にズラしたら変な空間ができたなぁ、これは・・・うーん・・・ま、良い事にしよう、って永遠やってます。

それはこのブログの文章もまた然りでして、
ここに「、」が必要かな?ここで改行した方が読みやすいだろうか?妙かな?ここの表現はこう変えよう、
やり始めたらキリがないのです。
何度も何度も確認します。
好きだというだけで、センスが無いのです。

他人からすると無駄だと思える時間。ですが、私はこういったコダワリとか世界観は失ってはならないと思ってやってます。
だって、せっかくなので面白い物にしたいじゃないですか。
インターネットの世界から拾ってきたような物にしたくない、でも自信が無い、
掲載する勇気が出無い、だから期限ギリギリまで粘ります。悪あがきをします。
巨匠ともなると、そこは力で捻じ伏せるだけの説得力があるものを作るのでしょうけど私は違いますからね。
それだけ頑張ってやっても、恐らく大した物にはなっていませんが、
見て頂く、あるいは読んで頂く為に必要な事だと思っています。

余計な裏話が長くなりました。
さて、
昨日などは10月中旬の肌寒さだったみたいで、気温の変化に付いていけない自分が居ます。
そんな10月の画像も、既に描いてます。
11月以降はまだ出来ていません、案はあるのです、が・・・予定より物凄く時間がかかってます。